2022年12月6日火曜日

タブレットの画面サイズ最適解は11インチ説

 12.9インチでAV見ると両手保持前提なのでナニもできません


最初に:タブレット市場はなぜ一度滅びたのか

話をする前に、タブレットの定義は意外とめんどくさいです。Wikipediaの定義を今回はそのまま流用させてもらいますが、そもそもタブレットという言葉は板状の筆記器具?を指す言葉でそれが転じて板状の機械を指す言葉として現代に現出したという話です。んでその中でも特にPC用やスマホ用、専用のOSを搭載しスタンドアロンでの利用が前提になっているやつのお話を今回していこうと思う。こういった機器は2010年のiPadがパイオニア、というわけでは厳密にはないですがスマホにおけるiPhoneと同様、これをきっかけに雨後の筍のように各社が新製品を発売していきました。大まかには、スマホより大きな画面を備え、メインはタッチ操作で使う、ちょうどスマホとPCの中間に位置付けられる製品群でした。しかしその後、スマホに駆逐されたかに見えたPCの復権とスマホの大画面化によって、その中間に位置付けられたタブレットは急速にその立ち位置を見失っていきました。結局、2012年リリースでタブレットでの利用を前提に開発されたWindows8の歴史的大失敗でまずWindowsタブレット市場が一気に縮小。Androidタブレットも2014年発売のXperiaZ4 Tabletを最後に、ハイエンド端末向けのSnapdragon8xxチップを搭載した端末が日本国内向けにリリースされなくなり、タブレット市場はiPadとAmazonのFireタブレットに二分されることになります。こうしてタブレット市場は長い冬の時代に入ることになります。

そういやiPadのレビューやるとか言ってましたね

5ヶ月前のこっそり生やした記事でさらっとiPad買った話出してたと思うんですよ。あれからそろそろ5ヶ月経ちますが、いい加減その話しようかなって。実は私、2022年3月にiPad mini(第6世代)を購入しておりました!!!(さらっと話を出す時点で既に2ヶ月経過しているという事実)(以下しばしばiPad mini6あるいはmini6と呼称)大学生になってバイト始めて、最高額のお買い物でしたね。お値段は約53,000円!!!・・・今見てみると隔世の感すらあるお値段ですね。当時は最小構成であるWi-Fiモデル64GBがApple公式の学割でこんな値段で買えたんですよ。いや~円安って怖いね。ドル独歩高も一体いつまで続くんでしょうか。まさかドルとユーロの価値が逆転する日が来るなんて思ってもなかった。
1万円以上の価格上昇はヤバいって


















とりあえず使い勝手とかの話をしよう。

iPad mini6~8インチタブの独特の良さが刺さる

8インチ前後のタブレットってただでさえ終わってる今のタブレット市場の中でも特に終わってる市場でして…まーじでこのサイズ帯のAndroidタブレットのラインナップがこの世の終わりみたいなんだよな。そんなわけでこういうサイズが欲しいならiPad miniかFireHD8の二択感がありますが、マジでこのサイズのiPad良すぎる。片手保持も余裕なので操作性が抜群。それでいてスマホより遥かに画面の表示領域が広い。昨今スマホの大画面化は加速しており、7インチオーバーの機種すらちらほら見られるようになりましたが、画面比率の関係なのか8.3インチとせいぜい1インチちょっとしか変わらないのに表示領域は桁違いです。ホントにエンタメ消費などに「ちょうどいい」タブレットというのが総評です。性能的にもA15 BionicのGPU5コア版(上位版)を搭載。これはiPhone13ProシリーズやiPhone14無印シリーズと同じもので当然現状のモバイル機器向けSoCの中でも最上位に近い性能を誇りますので、結構な重量級ゲームだろうが余裕で動作します。んでゲームやるにもこの大きさのちょうどよさが効いてきます。アクション、FPS系や音ゲーも持ってやるには非常にハマる大きさをしています。逆に欠点といえばお値段。性能考えると妥当な気もしなくはないですけど、それでもエンタメ主体の使途で7万円オーバーというのは中々買うのに勇気が必要なお値段です。ちなみに遅筆が過ぎてこの記事書いてる最中にまーた値上げしました。あと強いて言うならゲーム使途を考えると意外とネックになるのが画面リフレッシュレート。iPadってPro以外未だに120Hzに対応しておらず、このminiも60Hz止まり。割と音ゲーとかFPSにはこれのせいで敬遠してる人多いだろうな。原神?あのゲームM1でも最高画質と120fps両立できないやべーゲームだから気にしなくていいよ。

中古ショップでのお買い物は計画的に

上記のiPad mini6を買って以来、自宅でゲームや動画鑑賞、電子書籍閲覧をやったり大学でレジュメに直接書き込んだりノート取ったり大活躍だったんですが、ある欲が私の中で頭をもたげてきます。それは「もう一台、13インチとかの大型タブレットが欲しい」というもの。小さいなりの利点は散々上述した通りで、こいつは手放したくはなかったのですが、一方で画面大きいとできることというものにも興味がありました。例えば大学での使途。レジュメに書き込んだりするとき、ノートとマルチタスクができればより快適性が増すと思ったのですがminiの小さい画面でマルチタスクというのは、書き込むこと考えると結構大変なことです。あと自宅使途にしても、ベッドでゴロゴロではない、ちゃんと椅子とか座ってる場面では画面大きい方が動画にしろ電子書籍にしろ有利ですからね。そんなこんなで様々なタブレットを検討しました。この13インチ前後タブレットというのはAndroidが元気を取り戻しつつあった市場でして、加えてWindowsの2in1PCもこの大きさが支配的でしたので、iPad以外にも選択肢は豊富にありました。検討を始めていた矢先にiPadなどの一斉値上げがあったのも相まって、AndroidかWindowsかで検討を重ねていたのですがその矢先、秋葉原に行った際にとんでもないものを見つけてしまいまして…。
上に見切れてるのがmini6


















まずお値段を発表しましょう。1TBWi-Fiモデルで5万3千円。いや型落ちとはいえいくらなんでも安すぎる。これはイオシスのDランク品というものでして、簡単に言うと「動作確認はできたジャンク品」「ジャンク以上、中古未満」という代物。んで状態はというと画面全体の黄ばみ。ただ現物確認して許容できると判断。結果衝動買い。何言ってるんだお前とお思いでしょうが現物が手元にある以上しょうがないじゃないか。ということでレビュー。

12.9インチiPad Pro(第3世代)~デカいなりの利点はある、ただ…

iPad最上位モデルのiPad Proは非常に世代表記が難解です。原因はiPadで唯一画面の大きさの差分で2モデルが常に併売されている上に、大きい方はずっと12.9インチなのに小さい方の画面サイズが9.7インチ→10.5インチ→11インチと段々大きくなっていること。なので一括りに表記したい場合は結構発売年で表されることが多く、例えばこの記事の執筆途中で発売された12.9インチの第6世代と11インチの第4世代というのはまとめてiPad Pro(2022)と表記されます。それに従うと今回買ったのはiPad Pro(2018)。もはや4年落ちのモデルですけど性能的にはまだまだ通用するモデルです。搭載チップはA12X Bionic。iPhoneXs/XR世代のSoCにCPU2コア/GPU3コアを増設したカスタムチップでその性能は3世代後のA15 Bionicすら圧倒するとんでもっぷり。
Antutuベンチマークをmini6と比較














更に言うなら1世代後にあたるiPad Pro(2020)に搭載されているA12Z BionicというのはこのA12Xに更にGPU1コアを増設しただけ(より正確に言うとXの時点で既に搭載されていたが無効化されていたものを解放した)で基本的にはこの機種と同じなんですよ。要するに性能的には今でも一級品なんですわ。
使ってみての感想なんですけど、やはりデカいのは正義です。電子書籍読む時に漫画は見開きでも十分読めたり雑誌も片ページ表示すればほぼ実寸大です。ノート取るにも近頃はレジュメがPDF配布なのも当たり前になってますが、それを表示しながらノートアプリ(ちなみに使ってるのはMicrosoftのOneNote)でノート取るのもお手の物です。あと動画視聴なんですが、iPad miniは2スピーカーなのに対してこっちのProは4スピーカーなので音質とかも一段と良くなっていました。・・・一方、イマイチに思った点もデカさに起因するものがほとんど。まず重い。もちろん物理的な話ですよ!動作はマジでサクサク。重量は公称値631g(Wi-Fiモデル)と、画面サイズ考えれば軽い方なのでしょうがモバイル端末としては重いことに変わりはないです。現行モデルは更に50g以上重くなってるとのことで覚悟の準備をしておいてください。あと重さに加えてそのデカさ自体も相まって片手保持は不可能と思ったほうがいいです。冒頭にも書いた通りナニかするためには「使えない」です。総じて、名前の「Pro」の意味をよく考えさせられる機種だなと思いました。大学生の間は有効活用できそうですが、社会に出てからも必要なのかは少なくとも現時点では疑問符が付きます。iPadOS16の目玉新機能たるステージマネージャーが当初M1でしか(当時M2搭載iPad Proは未発表)使えないものだったのに使えるようになってたり、そのM2搭載iPad Proの目玉新機能などと揶揄されることのある映像編集ソフトDavinci ResolveのiPad版も使えるようになるらしかったり、買って以降なんか勝手に価値がどんどん上がってるiPadなので買って後悔はしてないんですけどね。

なんでお前は両極端なiPadしか持ってないんだよ

現行iPadは4種類6機種が存在します。しかしそのうち4機種が10~11インチの機種で構成されていることからもこのくらいのサイズがマジョリティーであることは明らかです。なのになんで私が持ってるiPadはものの見事に残り2機種の側のサイズなのか。逆張りかな?ヲタク君悪いとこ出ちゃってますよ!
・・・まぁ実際使ってても10インチ台1台あればいいんじゃないか疑惑というのは常に付きまとってます。そもそもこの構成10万以上金かかってますからね(これでも相当安く済んでる)。iPadはOSのiOSからの分離(iPadOS)で随分様変わりして、今や画面が大きいだけのiPhoneとは言えないレベルにまで進化しました。それこそがiPadがここまで生き残れた所以だと思うのですが、それでもPCではないんですよ。PCでもなければスマホでもない、そんな中途半端な存在がタブレットなんです。そんな中途半端なものを使うのに今更帯に短し襷に長し、みたいなこと気にするのはあまりに滑稽です。iPad miniと12.9インチiPad Proの2台持ちは確かに非常に快適です。でも多分ほとんどの人には10インチ台のiPad1台あればそれで十分です。あ、でもタブレット自体はあると便利なのでぜひ多くの人に保有して欲しいですね。

後枠:執筆期間2ヶ月

この記事を書き始めた頃は、まだiPad Pro(2022)もiPad(第10世代)も、ついでに言うならAppleTV 4K(第3世代)もこんなんで稟議通るとかApple社内は誰もブレーキ役がいないのかと全世界が突っ込んだApple Pencil用変換アダプターも世に出ていないタイミングでした。しかしこの項を書いてる頃は既にこいつら出て1ヶ月以上が経過しています。なぜだ。なぜこうなった。その結果が11月の記事0本だよ!!!
・・・本当に忙しかったんです。主にゼミとか。思えば8月の開幕と同時にここの更新力入れるようになって4ヶ月。最初は隔日更新くらいの頻度だったはずなのにいつの間にか月単位になってることに我ながら驚きを隠せません。そろそろ潮時かもしれませんね。次回更新は未定です。ひょっとしたらまた年単位で失踪してるかも。それでは、さようなら。

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